イタリア語のアウトプット・発音の極意。3回目の今日は発音についてです〜。
どうぞお付き合いください!
ベルカント唱法とオペラ発祥の国、イタリア〜♪
【前コラムの続き】
*イタリア人は、動詞から始まる語順をもつイタリア語を話している人達。
*はっきりと主張するため、性格もハッキリしてるし声も大きい。
さて。日本語で一日中大きな声を出していれば、喉が痛くなりませんか?
でもイタリア人は、一日中大きな声を出していますが、喉は痛くないようですね。
しかし彼らが口を大きく開けている様子はありません。
魚屋の兄ちゃんの声に惚れて一言。「オペラやったら?」
イタリア語の発音でよく聞かれるのが「口の奥を開けましょう」と言うもの。
確かにイタリア語の「ア」は口の中が開いた明るい「ア」です。
しかし、口を開けただけではイタリア語の「ア」にはなりません。
ですから、日本人的な「口の奥を開けましょう!」「口を横に広げましょう!」ではダメなわけです。
それに、普段と違う口の開け方をすることで、余計な力が入り、不自然な音になってしまいます。
例え話を一つ。
友人の男性オペラ歌手で、イタリア語はペラペラ話せないのですが、とてもイタリア語の発音が素敵な人がいます。
オペラ歌手は歌っている時、外から見ていると何もしていないように見えますね。
でもあれだけの力強い声が出るのはなぜだと思いますか?
外から見える顔の変化(口の形や歯の動き、舌の位置)を真似したら、同じ声が出るでしょうか?
出ませんよね。
あの力強い声が出せる秘密は、外からいくら観察したところで、見えるはずはないのです。
使うのは、響く声を出すための「共鳴腔」
頭の共鳴、口(軟口蓋)の共鳴、鼻腔の共鳴。
もちろんお腹から声を出すので体の共鳴もあるでしょう。
少ない力で大きな声を生み出す、ベルカント唱法とオペラ発祥の国、イタリアですから。
口の中の形はとても大事ですよ。
でも口の断面図とにらめっこして、もっともらしい説明を受け、「これが解決策」と思って納得してしまう。
しかし、その先にある「共鳴」に気づく人は少ないです。
それこそがイタリア語の音には欠かせないのに。
じゃあ、共鳴に必要なものはなんでしょうか。
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それは「息」です。
口・歯・顎・舌の形を整えても、息が流れていなければ、「棒読み」になります。
共鳴(息の流れ)がないとイタリア語の音にはなりません。
私のレッスンで大事にしていることは、とにかく自然に。
息を流して発音してもらうと、奇跡が起こります。
ご本人がびっくりするくらい。
そんな生徒さんの晴れやかな顔を見る時、私は幸せです。
では。「息を流しながら発音する」とは?
それは次のコラムにて〜。
【アウトプット・発音の極意。復習】
❶自然のままで。
❷動詞から飛び込むことを怖がらない。
❸イタリア語の響きは内部にこそあり。息と共鳴。
ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)
NORIITALIA