イタリア語文法

あなたに合ったイタリア語勉強法③ なんでもFareを使ってしまうあなたへ

みなさん、こんにちは。イタリア語・日本語講師のNoritaliaです。

さて、今日は中級以上向けのコラムになります。

 

Fareはイタリア語の2大動詞(B動詞のessereとHaveを表すavere)の次に大事な動詞と言ってもいいでしょう。

「する」と言う意味の動詞です。

 

とーってもよく使いますね!

本来使うべき時にFareを使う(faccio colazione, faccio la spesa, faccio la doccia..などなど)のはもちろん構わないのです。

 

でも便利すぎて、ついつい何にでもFareを使ってしまう人がいます(^_^;)

 

 

私が考えてみた原因は、二つ。

1)本来使うべき正しい動詞を知らない・使えない
2)動詞Fareを文頭に置いてクッションがわりにすることで、時間を稼いで次のことを考える癖がついている
(↑とりあえずFaccio...と言いながら考える癖と言うことですね!)

 

私のこれまでの経験で、
1)話し言葉を優先して勉強している方
2)英語が多少できる方で、英語と似ているイタリア語は導き出せるため、Fareと組み合わせている

と言うケースが多いです。

 

例えば、英語で「...tion」で終わる単語はイタリア語では「...zione」。よく似ていることから、そのままFareと組み合わせて、と言う雰囲気で話されることが多いです。

 

実は何を隠そう、私も空港などで英語で話さなければいけない時、イタリア語から英語に訳す「なんちゃって英語」で乗り切ることが多々あります。案外通じたりして、「Meno male!」(あーよかった!)となるのですが、もちろんこれは本来の英語の学習法ではないわけで・・・(>_<)

 

話は戻りますが、これでは、名詞の前に置く冠詞がおろそかになるんですよね。やはりイタリア語本来のレベルアップにはつながりません。

 

何にでもFareを使えば、あとは知っている名詞を繋げるだけでいいんですもの。楽なのですが、語彙が増えないため、そこから抜け出せなくなってしまうのです。

 

 

何にでもFare(する)を使っちゃう!そんなイタリア人もいます

幼稚園児と小学生です(^_^;)。

それでも高学年から書き言葉を覚え、正しい動詞を覚え、少しづつFareから卒業していきます。

 

全ての文法を学び、自分の言いたいことがある程度書けるようになれば、小学校卒業レベルと語学学校で言われたことがありましたが、この時点で、少しづつFareからは卒業しなければなりません(^_^;)

 

日本でもそうですよね。子供ってなんでも「する」を使う時期を経て、状況に合わせていろんな動詞を使いこなすようになっていきますね。

 

 

Fareを卒業することは、「話し言葉」から「正しい書き言葉」にステップアップすること

書けないことは話せない。基本は書けることだと思います。

 

じゃあ、話し言葉から書き言葉へステップアップ?って逆じゃない?

 

詳しく書くとするならば、

①書いて→
②アウトプットできるようになりつつ→
③正しい書き言葉を覚えて、より洗練されたイタリア語を書くこと。

 

この②から③に移行する時に、Fareから卒業するのが良いと考えています。

そうでないと、いつまでもあなたのイタリア語レベルは②止まりと言うことになります。

 

豊かな語彙を操るのは、至難の業。でもいつも使ってしまう言葉から抜け出すことはできるはずです。ステップアップのお手伝い、させていただきますよ〜♪

 

今日のコラムで出た「冠詞」。次回は日本人が見逃しやすい「冠詞」について話します。

 

 

ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)

NORIITALIA

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