いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます!イタリア語講師のNoritaliaです。
イタリア語、あなたはどこまで勉強しますか?の続き。
中・上級向けのコラムです。
どうぞお付き合いください!
夫が実証。音から単語を正しく書くのは難しい
例えば子音の「N」。
「舌の先を上につけて・・・」と図を使って学びましたか?
本当に舌の先を上につけた音を聞いて、「Nだ!」と認識していますか?
していないと思いますよ!
Anfibi(両生類)←舌を上につけません。Fの発音ポイントで発音します。
Inchino(おじぎ)←舌を上につけません。CHの発音ポイントで発音します。
Mangiare(食べる)←舌を上につけません。Gの発音ポイントで発音します。
では先日行われたサンレモ音楽祭。このSanremoは?
NはRのところで発音します。
ですので、音では「SARREMO」と聞こえます。
サンレモ音楽祭と言えばこのキャッチフレーズ。「Saremo a Sanremo!」です。お聴きください。
サンレモという街を知らない人は、この音を聞いて正しく書きとれるでしょうか?
今日コラムに書いた全ての単語に「N」本来の舌の動きはありません。
なぜかと言うと、ゆっくり強調して話す時を除いて「N」の発音ポイントは、次の子音によってコロコロ変わるからです!
「イタリア語をネイティブのように学ぶ」は日本語話者にとって理想論
私は先日「イタリア語検定直前!作文コラム」にこう書きました。
❶ まず大事なことは、「文法を間違えない」
❷ その次に大事なことは、「適切な言葉を適切な場面で使う」。
❸ 最後に大事なことは、「読む人に分かりやすい自然な文章の運び方」
さて。イタリアで周りの子供が話しているのを聞いてると、この順番が正反対です。
子供たちは、自分の要求を満たすために「大人の気を引く言葉」を学んだあと、「❶自然な文章の運び方を覚える」ようになり、「❷適切な言葉が使える」ようになり、「❸文法を間違えない」ようになっていきます。
この方法で学ぶには、自己の母国語が確立される前に、「圧倒的なイタリア語のシャワーと、アウトプットが常にできる環境」を用意するしかないでしょう。つまり、イタリアに住むしかありませんね。
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さて。人それぞれの答えがある今回のコラム。
語学の下地作りに「発音」は欠かせませんが、日本語話者に関しては、まずは「文法」を大事にしましょうね、というのが私の意見。
"話し言葉"で止まってしまうと、キチンとしたイタリア語を使えるようにはならないでしょう。
(*話し言葉とは、接続法ではなく半過去を使ったり、条件法過去ではなく半過去を使ったり、と直接法で済ませること。私も日常生活の場面に応じてそのように会話する時があります)
さて。あなたが目指したいイタリア語のゴールはどこにありますか?
そのゴールに到達するための、あなたにとって最適な勉強方法とはどんなものですか?
ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)
NORIITALIA