いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます!イタリア語講師のNoritaliaです。
今日は中・上級向けのコラム。
イタリア語文法、あなたはどこまで勉強しますか?
という内容です。
どうぞお付き合いください!
イタリアでのイタリア語事情
娘の成績(Documento di valutazione 1° quadrimestre)が出ました。
その内容はちょっと脇に置いておきましょう(笑)。
その結果を見たところ。
イタリア語の文法を家でも復習した方が良い、ということになり。
私が娘に文法を教えています。
そんな時に、彼女が決まっていう言葉があります。
そんな風に友達とは話してない!
彼女の言い分、よぉ〜く分かります。
イタリア語文法の本に書いてあるように友達と話せば、友達がみんな逃げていくことでしょう(笑)。
特に全ての文法を終えていない中学校では(文法の進み具合は学校の先生によります)。
シンプルに。スタンダードなイタリア語はカタイんです。
そんな時に、ふと思うのです。
「日本人が外国語としてイタリア語を学ぶ場合に、どういう学び方をすればいいんだろうなぁ」と。
書き言葉を真面目にやらなかった人のイタリア語は正しいイタリア語ではない
「スタンダードなイタリア語」としてです。
ただですね。
「スタンダードなイタリア語」では打ち解けた関係は築けないというか。
日本語と同じですよね。
真面目な日本語を崩さない外国人より、ちょっと文法が間違っていても方言や土地のアクセントが混じっていて、気さくな話し方の外国人の方が話しやすい、ってことはないですか?
結局は人と人。「良い・悪い」ではない
一つ例を挙げましょう。
うちの夫は仕事第一で、勉強よりも仕事を選んで生きてきた人。
接続法よりも半過去を使うし、未だに接続法の活用も間違えます。
Avereの二人称単数、「HAI」を「AI」と書いてしまったりします(汗)
彼は、学校でちゃんとイタリア語を勉強せず、耳からイタリア語を聞いて育ったイタリア人だからです。
書き言葉が大大大の苦手。会社への報告書を私が書いてあげることも。
スペルも私に確認してくるし、文法間違いを私が直します。
公の場でとても苦労しています。ちゃんと勉強すればよかった、と。
母国語のレベルが様々なのは、どの国も同じこと
中学卒業後、語学系の高校に進む子達は、さらにイタリア語に磨きをかけます。
「正しいイタリア語」と「話し言葉」をTPOに応じて使い分けることでしょう。
一方で中学卒業後、親の仕事を継いだり、職人としての道を進む人も多いです。
そのような方は、「スタンダードなイタリア語文法の道」はそこで終わりです。
(個人的に勉強を続ける人もいるでしょう)
私の夫も含め、イタリアにはそのような人がたくさんいます。
自分の話しているイタリア語が「イタリア語」なのか「方言」なのか分からない人さえいます。
イタリア人でもイタリア語のレベルに差があるのは、当然のことなのです。
で、私達はどうするか?
話し言葉の方がよっぽど地域性に富みますし、日本人講師が教えることは不可能です。
私がレッスンで教えるのはスタンダードなイタリア語文法です。
イタリア語で「Hai」と「ai」は同じ音ですね。書き分けられない人がいるのは今回書いた通り(←夫)。
あなたのイタリア語では、これらを書き分けたいですよね。
低いレベルの例だなぁ〜、と思いますか?
次回は、音だけでは書き分けられない「その他の実例」を挙げますね♪
ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)
NORIITALIA