いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます!イタリア語講師のNoritaliaです。
私のレッスンは、今イタリア語検定ラッシュでございます。
中でも、作文添削は毎日入ってきます。
みなさんのお悩みは結構共通しています。
そこで!いつもはレッスンでお話しすることを少しだけご紹介。
作文課題のある、3級・準2級以上の方対象。
どうぞお付き合いください!
みんな迷う。どの過去形を使えばいいのだ?
イタリア語の過去形には色んな種類があり、一つの文章に複数の節が存在するときに複数の過去形を使い分けます。
この春は準2級までなので、近過去・半過去・大過去を中心に勉強している人が多いです。
過去における、主語が異なる二つの節があって、その二つを時系列に並べて2種類の過去形を使い分ける。
ご飯を食べてたら、雨が降ってきた。のような文章ですね。
これに関しては、かなりの方が理解して書くことができるのでは、と思います。
しかし、迷いやすいのは、こういうケースではないのです。
間違えやすいのは、こんな文章。
Accorgersi di (従属節と主節の主語が違うときはche)
「君は過ちを犯したことに気づいていなかったのだ」
1. Non ti sei accorto di aver commesso degli errori.
2. Non ti eri accorto di aver commesso degli errori.
どちらが正しいでしょうか。
一応周りに確認すると、やはり正しいのは2番の大過去。
なぜかと言うと、このフレーズを言っている時点で、「過ちを犯したことを指摘されて君は気づいた」ので、「過ちに気づいていなかった君」は過去のものとなっているからです。
「気づかなかった、と言う出来事は、現在において持続している事実ではない」(←気づいちゃったので)
このようになりますね。
これが否定文でなく、肯定文だったら近過去でも良いのです。
Ti sei accorto di aver commesso degli errori.
(間違いを犯したことに気づいた→気づいている事実は今も事実。だから近過去形)
近過去・半過去を間違えやすい表現をもう一つ。
Rendersi conto di (従属節と主節の主語が違うときはche)
こちらも否定文で使うときは大過去を使いましょう。
Non ti eri reso conto di aver commesso degli errori.
「君は過ちを犯したことに気づいていなかったのだ」
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どれがいいのか迷う過去形の形。
過去における否定形で「・・・じゃなかった」と言いたい時は少し注意してみてください。
その「じゃなかった」状態は、今も続いていますか?
それを口にしている時点で気づいていると言うことは、近過去で書くべきではないのかもしれません。
3級、準2級で理解しておきたい大過去形。
2級以上で間違えてしまう人は、テキストを読んで復習しましょうー!
ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)
NORIITALIA