発音・アウトプット

【読む・書く・聞く・話す】④-2 標準イタリア語(の発音)覚える必要なし。

みなさん、こんにちは。イタリア語・日本語講師のNoritaliaです。

 

クリスマスは夫の実家へ。南イタリア、プーリア州の田舎です。ここの人たちが方言で話すと、全く分かりません。

そこでイタリア語の標準語ってなんなんだろう、と考え、少し調べてみました。

 

 

イタリア語の標準語を話すのは、全国民の1%!

以前、「ネイティブ講師は(案外)発音を直してくれない?」コラムで書いたと思うのですが、"スタンダード"なイタリア語の発音に矯正する、と言う意識がネイティブ講師にはありません。

もちろん20年以上イタリアに住んでいる私にもありません。

 

なぜなら、"スタンダード"なイタリア語を話すのは全国民の1%であり、それは俳優や女優、アナウンサー、テレビの吹き替えをする仕事など、特殊な職業に必要なものだからです。

【参照サイト: 誰がイタリア語の標準語を話すのか】
Chi parla italiano standard? ←イタリア語です。

 

それ以外の人は、多からず少なからず、その土地の言葉のニュアンスを持っているのがごく自然なこと。

 

もちろん、発音のルールと言うものはありますので、それらを学ぶ必要がありますが、アナウンサーや女優のような発音に「なんとかして近づける」と言う考えはあまり現実的ではない、と言うことになります。

 

 

はい。「スタンダートなイタリア語」とは、学校で教える”文法”のことです

【参照】Wikipdia: スタンダード語(イタリア語)

 

上のWikipediaを読んでみます。言語学(文法)におけるスタンダードモデルとは、

"学校教育など、イタリア語を正しく使用するための基準的な言語となる有効な言語ルールを備えているイタリア語"

となっています。

 

この言語の元になったのは、イタリア語が生まれ、発展したフィレンツェであったため、スタンダードのイタリア語はフィレンツェが発祥とされています。

 

では発音に関してはどうでしょう。スタンダートな発音に関しては、

 

"イタリア語が話されていくうちに形成された一種であり、イタリア人の誰もこれを母国語として使用していない。実際には専門的な目的(俳優やアナウンサー)のために特別に習得される発音のこと”と書かれてあります。

 

イタリア人の誰も、スタンダードな発音をしていない。と言うことです。これが方言の宝庫と呼ばれるイタリアの魅力の1つでもあるのです。

 

 

イタリア人全人口の1%だけが身につける標準イタリア語の発音

日本でもアナウンサーが訓練して話せるようになるスタンダードな日本語ってありますね。

それがイタリア語だったら。

 

ネイティブでも無理なのに、日本人がスタンダードなイタリア語の発音を教えることなんてできません。

 

そう考えた時、私がレッスンでできることってなんだろうと考えてみました。

 

基礎的なイタリア語の発音ルールを身につけながら、同時に人とのコミュニケーションを始める

読んで、書いて、聞いて、覚えて、どんどんイタリア語を使っていく。

 

そんな実践的な方法を「より分かりやすく」伝えていくことかなと思っています♪

 

ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)

NORIITALIA

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