発音・アウトプット

(続)ネイティブ講師は(案外)発音を直してくれない?

皆さん、こんにちは。イタリア語・日本語講師のNoritaliaです。

前回のコラム、 ネイティブ講師は(案外)発音を直してくれない?

の続きです。

 

私が今まで出会った先生の中で、発音について言ってくれた先生は国立音楽院の先生

GLIの発音、Rの発音、閉口母音、開口母音、MやNの発音ポイント、それ以外にもたくさんのことをこの先生から学びました。

 

その後、その先生の発音セミナーに通訳として仕事をすることになるのですが、イタリア語の発音の「明快な」ルールをそこで学びました。

 

でも、実際にイタリア語で話す時ってそれらのルールを気にしている時間はないです。

 

子供が周りの大人の発音を聞いて真似るように、私も周りのイタリア語の発音に合わせるようになっていき、学んだ発音ルールに照らし合わせると、「確かにそう発音しているな」と再確認するようになりました。

 

少し脱線しますが、面白い例があります

ロータリー財団の奨学生だった時に、奨学生がイタリアの各地に派遣されました。私はマルケ州でしたが、ローマ、シエナ、ミラノなどで勉強した子たちもいました。

数年後に再会した時、みんな流暢にイタリア語を話していましたが、みんなイタリア語の発音が違いました(大笑)。

私を含めて、全員が自分の発音が「普通だ」と思っていたと思います。

 

イタリア語講師の先生達は発音について何も言わず

それは実は当たり前のことなのかもな、と思うのです。私の個人的な意見ですが、彼らは、「通じればいいんじゃないの」と思ってるんじゃないかなと思います。イタリア人の友人曰く、50キロ離れると言葉が通じないイタリア。イタリア人でさえ、通じないそうです(笑)。

 

日本も、東京と大阪だけが日本ではなく、色んな日本人が色々な言語を話して生きています。そんな日本でも、日本語が流暢に話せない外国人に、日本語の発音をきっちり教えてあげようと思うでしょうか。発音よりも、まずは「日本人に通じる日本語力」を求めませんか?

 

まずは正しい日本語が話せるように、とそちら(文法)の方にレッスンの比重が傾くのは当然かなと思います。いくら音読が上手くなっても、文法力と一緒に育てていかないと意味がないからです。

 

そう考えると、本当の意味で正しい発音ができるようになるには、実は高いイタリア語能力が必要なんじゃないの、私には無理なんじゃないか、と思ってしまいますね。

 

私はそんなことはないと思います!それは次のコラムでご説明します。

 

ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)

NORIITALIA

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