イタリア語文法 各種検定試験

イタリア語の勉強で大事なこと【❺ 文体】CILS作文の配点から

 

みなさん、こんにちは!イタリア語講師のNoritaliaです。

さて、今日のテーマは 「❺ CILS作文の配点からみる、イタリア語の勉強で大事な5つのこと」 です!

 

前回のコラムはこちらです
❹ CILS作文の配点からみる、イタリア語の勉強で大事な5つのこと

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大事なこと3つ目。 d) adeguatezza stilistica alla tipologia testuale とは?

CILSの作文課題(2)における「テキストタイプに合った適切な文体」。

レベルAでは全体の17%(最高1点)
レベルBでは全体の10%(最高1点)
レベルCでは全体の10%(最高1点)

このような配点になっています。

 

全てのレベルにおいて、最高で1点もらえます。

もう一度こちらの円グラフを見ておきましょう。

 

 

レベルに応じて内容も難しくなる

(A1)友達を家に招待したいのか?

(A2)友達に旅行の話をしたいのか?

 

(B1)語学学校に問い合わせをしたいのか?

(B2)講座に出席できなかったので、教授にお詫びのメールを書くのか?

 

(C1)バイトの張り紙を見て、応募したいからレターを書くのか?

(C2)電話会社に不当に支払い請求をされたので、クレームを書くのか?

 

A1・A2・B1までは、二人称単数形と複数形で表現できそうですね。

しかしそれ以上になると、求められる事はなんでしょうか。

 

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このRegistroとは、口調、語調という意味であり、レベルCでは「フォーマルな言葉づかい」が求められているという意味でしょう。

 

話し言葉と書き言葉。

この辺りの違いをしっかり理解することが、Cレベル(B2でも)では求められるという事。

 

話し言葉を繋げた映画やテレビのセリフで勉強すると、ある程度流暢にはなっても、この辺りのツメが甘くなってしまいます。

日本のドラマや映画でも、政治家や学者が話すような口調で話しませんよね。

 

ドラマや映画の台本と、学者が書く本。

言葉遣い、違いますよね。

 

B2からC2までは、政治家や学者が書くような語調を(一応)学ぶべきなんです。

なぜなら、CILSはその部分に「貴重な1点」を配点しているからです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう一つよく見受けられるミスとして、日本人には馴染みにくいイタリア語特有の代名詞があります。

 

相手が複数なら、複数で通す。

相手が単数なら、単数で通す。

敬称なら、敬称で通す。

 

こちらが単数なら、単数で通す。

こちらが複数なら、複数で通す。

 

シンプルな事ではありますが、複数の人にあてて書いている文章が、途中からなぜか動詞や代名詞が単数形になっていたりするケース。

 

最初は丁寧語だったのに、フォーマルな表現が消えちゃうケース。

ですから、書き言葉のルールを最後まで守る、ということがポイントになってきます。

 

では次回もお楽しみに〜。

NORITALIA

 

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