イタリア語文法

実践的なコミュニケーションツールとしてのイタリア語

Buongiorno a tutti! イタリア語・日本語講師のNoritaliaです。

私は日本人でイタリア語を教えていますので、他の日本人がどんなイタリア語を話すのかとても興味があります。

 

ユーチューブで検索すると、日本人のサッカー選手がイタリア語でインタビューに応じている動画があるので、それを見ることがあります。イタリア語を習い始めた選手から、もうかなり話しこんでいる選手まで様々で、とても興味深いです。

 

イタリア語を勉強し始めた人と、話しこんでいる人との違いってなんだと思いますか?

  • 完全にイタリア語で考え、イタリア語で答えている人
  • 受けた質問を瞬時にイタリア語で理解し、日本語からイタリア語に訳して答える人
  • 受けた質問を日本語に訳し、日本語からイタリア語に訳して答える人

 

中でも、ネイティブ(っぽく)かと思える落ち着きを見せて話すのが中田英寿さん(そしてイケメン〜)。立ち振る舞い、仕草などイタリア人と肩を並べて話しているのが全く違和感がありません。彼はどんな風にイタリア語を話しているのかな、と興味を持って観察したことがあります。

 

なぜかと言うと、イタリア語を勉強する生徒さんにとって大事な、
「実践的なコミュニケーションツールとしてのイタリア語」を学ぶヒントが隠されているからです。

 

実践的なコミュニケーションツールとしてのイタリア語は、すなわち会話の中で沈黙がなく、スムーズな会話のスピードがあること。頭で訳さないので、空白の時間がないことです。サッカー選手のイタリア語インタビューでも、質問の後にすぐに答える人は、イタリア語で考えていると言う証拠になると私は思います。

 

前置きしますが、検索した動画を見ただけですので、私個人の意見としてお聞きください

中田選手のインタビューや、他のサッカー選手との対談では、ほぼ全てのことを理解して答えられていると思いましたが、中には対話者の質問に100%答えられていると言い難い返答もありました。でもそれを感じさせない態度と、文章と文章の間に入れる相槌や返答がイタリア人っぽく、それが彼のイタリア語をよりネイティブのような雰囲気にしているのだなぁと感じました。

 

文法に関しては、イタリア語検定4級(から3級)程度に、語彙力を広げた形だと思います。直接法の現在形、過去、未来などシンプルな文法を使い、難しい言葉は使っていません。もともと男性にしては高くよく響く声なので、よりイタリア語の発音が聞き取りやすいのも良いと思います。

 

イタリアでの日常生活で、複雑なイタリア語文法を使って話す人はほとんどいませんし、そんなことよりも、その土地その土地の方言やアクセントを理解する方が先決で、それが分からないといつまでたってもよそ者に思われてしまいます(←いまだに私もよそ者・・・)。

 

イタリア語検定の2級から1級を受けられる方にも、いつも「2次試験で話す時の文法は5級・4級レベルで良いですよ♪」と言っています。文法を考え、関係代名詞、代名詞などを考えて宙を見つめるよりも、まず簡単な言葉を発することが大事だと私は思います。見たままをシンプルに伝える小学生低学年の子供のようなイメージですね!

 

実践的なコミュニケーションツールとしてのイタリア語とは、まず日本人としての「真面目であればOK」「質問するのは恥ずかしい」と言う意識を捨て、堂々と人間同士がやり取りすると言う立場に立つことです。

 

イタリアと日本では価値観が違う。そこからスタートしましょう♪

イタリア人と話す機会があり、分からないことがあれば、すぐに「Non ho capito」と言いましょう。それは全然恥ずかしいことではありませんし、もうすでにイタリア語で自分の気持ちが伝えられたではありませんか!

 

コミュニケーションツールとしてのイタリア語は、文法はイタリア語検定5級・4級程度にし、単語をたくさん覚えることが大事です。それで十分だと思いますし、比較的早く実践的にイタリア語を使えるでしょう。

 

イタリア語検定を受けられる方は・・・

文法はしっかりやりましょう。 文法を勉強した上で語彙を広げた人は、聞いてすぐに分かります。頭に入る文法の種類と量が増える分、スピーキング中に色々と考えてしまうと思いますが、アウトプットトレーニングをすることで、高いコミュニケーション力を身につけることができます。やりがいも感じられることでしょう。

 

皆さんのイタリア語能力が向上するようなレッスンをこれからもお届けできたらいいなと思っています。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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