イタリア語文法

【中級者必見】日本語と違うイタリア語の文法。見逃しがちなポイントを2つみていこう♪

みなさん、こんにちは。イタリア語・日本語講師のNoritaliaです。

 

イタリア語と日本語の違いって本当にたくさんありますよね!勉強するのにくじけそうになることもありますね。

 

コミュニケーション力としてのイタリア語は、一人で話すことではないので、相手が聞いていることに答える、あるいは自分が相手に質問する、という言葉のキャッチボールですよね。そこで必要になるポイントを2つ挙げてみます。

 

*今日は特に中級者の方がが見落としがちな点、トレーニングして鍛えるべき点を2点挙げます。

 

【1.実際の会話で必要になる動詞活用と代名詞】

 

生徒さま
本を一冊買いますか。
はい。買います
Noritalia

 

日本語ではどちらも「買います」ですね。これは、イタリア語のように二人称単数形(敬称なら三人称単数形)で聞かれて、一人称単数で答えないためです

 

イタリア語の文法テキストでは動詞活用を勉強(つまりインプット)しますが、コミュニケーション力(アウトプット力)を上げるには、どうすればいいでしょうか?

 

Noritalia

おすすめの方法は、

2人称単数で聞かれたら、1人称単数。
2人称敬称で聞かれたら、1人称単数。
2人称複数で聞かれたら、1人称複数。
3人称単数・複数で聞かれたら、3人称単数・複数。

と、イタリア語で動詞活用がすぐに出るようにするトレーニングです♪

 

- もう一つは代名詞 -

 

先ほどの会話ですが、

「本を一冊買いますか。」
「はい。買います」

 

日本語はこれでいいのですが、買う、にあたるイタリア語のComprareは他動詞なので目的語が必要になります。
ですので、返答の部分にも目的語がもちろん必要になり、日本語の「はい。買います」を直訳した"Sì, compro"ではなく、「一冊の本 un libro」の代名詞であるLOが入ります。

 

Sì, lo compro. ←こうなりますね。

 

イタリア語を習う日本人が忘れがちな代名詞。そこで、最初に出てきた名詞の性数をしっかり覚えておき、それを直接・間接目的語代名詞に変換できるようにトレーニングするべきです。

 

【2. 他動詞には目的語をつけよう】

 

そこで、忘れがちなのが、動詞には自動詞と他動詞があることを見逃してしまう点です。

 

Noritalia
皆さんは、単語の意味を辞書で調べる時に、自動詞か他動詞かを調べていますか?

 

イタリア語文法を勉強する時、「他動詞は直接目的語を取りますよ〜」と習ったことがあると思います。基本的には自動詞には直接目的語が必要なく、他動詞には直接目的語が必要ですよね。

 

Noritalia

例を挙げてみます。

この練習はイタリア語の発音を向上してくれるよ。

Questo esercizio ti aiuta a migliorare la pronuncia italiana.

Aiutare(助ける)は他動詞なので、何を助けるのか?を以下のように表しましょう。

1. 直接目的語(上の例では君を、のTI)をつける
2. 前置詞のaやnel の後に動詞の原形をつけて「・・・することを助ける」という意味にする。

 

でも日本語で考えるとつい忘れちゃうんですよね。そこで、イタリア語の文章を書くときに日本語で考えてから書く人は、特に語順・動詞の種類・直接目的語、を意識していきましょう!

 

このように、日本語では意識しない直接目的語。テキストでインプットが終わったイタリア語中級者の方は、他動詞と直接・間接代名詞を使いこなせるまでアウトプットトレーニングを頑張りましょう!

 

【最後に】

インプットのバケツって誰にでもあると思います。そのバケツが満タンになって溢れるようになると、アウトプットの準備が整うと思っています。 でもバケツにどうやって効果的に水を貯めていくか。それも大事ですね。

 

私は、このバケツを小さいバケツにして、貯めたら(インプットしたら)、溢れ出す(アウトプット)という方法でレッスンしています。

 

劇的な語学の習得にはならないかもしれませんが、習った部分まではインプットとアウトプットのバランスを保つことが目標です。

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プロフィールをご覧ください♪

イタリア在住20年、実用イタリア語検定1級を取得し、日本人では数少ないイタリア政府認定の語学試験CILS最上級C2に一発合格した現役通訳・翻訳者が、自然なイタリア語表現、文法、発音についてご説明します。

 

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ここまでお読みくださりありがとうございました ♪

NORIITALIA

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