イタリア語検定

実用イタリア語検定1級突破

さて、こちらのブログに「実用イタリア語検定」「1級」で検索して来て下さる方がいるようなので、少し私の経験を書いてみようかなと思います。

 

実用イタリア語検定試験と言うのは、国際市民交流のためのイタリア語検定協会というNPO団体が主催する、日本では大変有名なイタリア語検定試験です。3月と10月の年に2回行われ(1級、2級は秋のみ)、1、2級は筆記の1次試験の合格者対象に2次試験(面接)が行われます。

 

イタリア語は、通じる国がイタリアのみ、という限られた場所での言語の割には、日本人にとても人気があると思います。それはまさしくイタリアという国が建築、ファッション、食、芸術、音楽という数えきれない魅力にあふれた国であり、そこから「イタリア語を習ってみたい」という人が増えてくるのだと思います。

 

そして私もそんな一人です。

 

でも自分のイタリア語能力を一度は試してみたい、というのが率直な気持ちですよね。実用イタリア語試験には、レベルが5つ設定されていて、ホームページから過去問をダウンロードして試したり、そこで自分の受けるべきレベルを決めたりする事ができます。

 

実用イタリア語検定過去問ページ

 

私の場合、2級いけるかな?という気持ちはありましたが、なんせ緊張するタイプなので自信がなく、3級から受ける事にしました。そして合格し、次に2級と進みました。そして合格。

 

でもやはり目指すのは1級合格!私は2006年に旅行先の東京で受験し不合格(旅行中に受けるのが不真面目でした)。そして2007年に地元の京都で受験しましたが、イタリアから戻って時間が経っていたのもあり、聞き取りが全然ついていけず、不合格。

 

最後はイタリアに戻ってしばらくたった2010年、ミラノの日本人学校で受験。そして念願の合格を致しました。3度目の正直です(笑)。

 

検定試験に年齢制限はないので、たくさんの人が来ていましたし、イタリアに住んでいる日本人の子供達も受けに来ていました。結局2次試験に合格したのは私を含めて3人。私以外の2人は「1級を最初から受けた」という強者でした(私には怖くてできない・・・笑)。

 

実用イタリア語検定1級突破!に役立つ??

前置きが長くなりましたが、少しでも1級突破の人が増えるように、私の意見を少し書いてみます。

 

聞き取り問題対策はラジオで耳を慣れさせる

まず1次試験の最初は聞き取り試験ですが、問題数が少ないので一つ落とすだけで命取り。全問正解の勢いで臨みたい所です。

しかし1級の聞き取りは本当に難しいと思います。耳を慣れさせる為に、インターネットラジオでイタリア語を一日中聞きましょう。それも、ラジオという雑音が混ざる状態のものが良いです。実用イタリア語試験の聞き取りは、試験の為に録音しますので、とてもクリアな音声ですが、わざと雑音入りのラジオで勉強すると耳が鍛えられます。

 

Rispettivamente...に注意!

聞き取り問題で必ず出てくるのは、「今日の天気はミラノ晴れ、ローマ晴れ、ナポリ雨。気温はRispettivamente... 15度、18度、13度」というような、ミラノなどの言葉を繰り返さずに各々、という言葉を使う表現です。

これが出ると、「え?なんだったっけ?」と言っているうちに次の問題に行ってしまいますので、地名とか、単語の列記があったらすぐに紙に書く!そして問題を落ち着いて聞いて答えを書きましょう。(私もこれ、最初の2回は落としました)

 

%(グラフの読み方)に注意!

こちらも聞き取りで出てくるグラフの問題。「30%に増える」(aumenta al 30 percento)と「30%増える」(aumenta del 30 percento)ではイタリア語表現が違いますよね。こういうこまかーい事を限られた時間で答えるのが1級の嫌な所なのです!

 

早口でまくしたてる会話は落ち着いて聞こう

「あのね、家を出たらね、警察が家の前に集まってて、何かと思ったら自転車と車の事故だったの!そしたらそこに学生のデモがやってきて、警察と衝突して・・・最後には会社に10分も遅刻しちゃったわよ!」

問題:警察はどうして家の前に居たんでしょう?

という問題が必ず1問は出てきます。まくしたてられているうちに、日本語でも忘れそうなやり取り。こういうのはどこに問題が隠れているのか分からないので、落ち着いて聞くしかありません。問題が後半しか聞き取れなくてもあわてずに。後半に答えがなければ、前半にあるのです。最後は消去法に賭けるべし!

 

筆記問題は消去法も使う!

実用イタリア語検定1級は、過去問をイタリア人に見せても「うーん、これかな?」と考え込むほど難しいものです。それは、イタリア人も正しいイタリア語を使っていない、という理由もありますが、接続詞などは日頃使わないけれども、正しいのを選べ、と言われたらこれかな?というものがあるからです。

私が「ん?」と思った問題に、CUIの使い方がありました。CUIというのは、前にDIという前置詞を使ったり、LAなどの定冠詞を付けたりして使うのが一般的。でもなにもつけずにCUIだけを使うという用法があります。でも一般的にはDI CUIやLA CUI ~という方が知られていると思います。

知っていれば良いけれど、知らない場合はどうすればいいんでしょう?もう消去法です(笑)。カッコにあてはめてみて、おかしいと思うものを消去するしかありません(助言になってない)。

 

なぜか多いFINIRE PER

私が受けた3回中2回この「FINIRE PER」が出ました。~なってしまう、という意味ですが、覚えておくと一点稼げるかも。

 

言い回しもできるだけ覚えよう

日本でいうことわざですね。イタリアにもあります。2問くらいは出てきますから、イタリア語の辞書で成句で引けば色々でてきます。

 

長文読解

長文読解は落ち着いてやればあまり難しいものではありません。失敗するとすれば、それまでの筆記問題で時間を取られていると焦ってゆっくり取り組めなくなりますので、筆記で分からない所はともかく飛ばし、長文読解で点数を稼ぐのも作戦の一つです(点数はみな同じですから)。

長文読解の対策は、ひたすら新聞を読む事。日本語とは違う文章の始まり方。比喩の仕方などがありますから、語彙を増やす事と、そういうイタリア語の言い回しなどに慣れる意味もあります。

 

作文

最後に作文ですが、こちらも時間配分をしてゆっくり取り組めるようにしましょう。2級までは大体自分の経験談などを書けば良しとされていますが、1級はもっと難しい問題が出てきます。環境破壊、汚染問題、貧困の問題、就職難・・・。そのような社会問題について自分の意見を書かなければなりませんので、そういう問題を想定して、自宅で対策を練っておくと有利かと思います。

自分の印象ですが、作文に関しては、内容も大事ですが、文法的に間違っていると点数を引かれるように感じました。なので、確実にかける正しい文法を使い、減点されないように気を付けると良いと思います。

 

まとめ

1級1次試験合格者は、2次試験に落ちても、次の試験で1次試験が免除になります。2次試験に落ちる人はとても少ないのですが、ありがたい配慮ですね。

 

1級に合格して良い所は、やはり通訳などの仕事がしたい時に「1級持っています」と胸を張って言える事ですが、日本のNPO団体の試験ですから、イタリアなどの外国ではあまり通用しません。日本では有利だと思いますが・・・。でも確かに1級取った!というのはかなり嬉しいものです。

 

イタリアではシエナ外国人大学のCILS(Certificazione di italiano come la lingua straniera)の方がはるかに認知度が高いので、そちらを取る事になるのですが・・・。またその話は別の日にしたいと思います。

 

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